業界初、CO2排出量実質ゼロの「グリーンエネルギー倉庫」 「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」着工
本リリースのポイント・業界初、CO2排出量実質ゼロの「グリーンエネルギー倉庫」「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」が5月6日着工。・ZEB認証取得予定。太陽光発電設備設置によるオンサイトでの発電・供給に加えて「グリーン電力提供サービス」とあわせて入居テナントの抱えるRE100やESGの課題解決に対応。・圏央道海老名IC隣接による交通負荷低減や、グリーンインフラを誇る「環境配慮型」開発。
「MFLP海老名Ⅰ」 外観イメージ
三井不動産株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 菰田正信、以下当社)は、神奈川県海老名市にて、「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」(以下、「MFLP海老名Ⅰ」)を今般2021年5月6日(木)に着工しましたことをお知らせいたします。なお、竣工は2022年9月を予定しています。 当社は、首都圏で所有するすべての施設で2030年度までに使用電力のグリーン化(※1)を推進いたします。各施設での「省エネ」に加えて、施設内外での再生可能エネルギーの「創エネ」やテナントニーズに応じたグリーン電力を供給すること等により、街づくりを通して社会課題を解決することで、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを拡大してまいります。※1 「使用電力」とは、当社持ち分共用部相当(一部所有を含み、各ビル内自家発電電力相当を除く)。「グリーン化」とは、非化石証書を利用して使用電力を実質的に再生可能エネルギーとすることをいいます。1.業界初の取り組み 「MFLP海老名Ⅰ」は業界初の「グリーンエネルギー倉庫(※2)」として、ZEB認証(※3)を取得する予定です。屋根には太陽光発電設備(設備容量:約2000kW、発電量:約2,200,000kWh/年)を設置し、オンサイトでの発電・供給を実現するとともに、「グリーン電力提供サービス(※4)」により、施設内の使用電力の100%を再生可能エネルギーとして供給する体制をととのえることで、入居企業者様の抱えるRE100やESGの課題に対するニーズに応えます。また倉庫部分を除く共用部を含む事務所用途部分については、デシカント空調や地中熱ヒートポンプといった省エネアイテムを採用することで、一次エネルギー消費にともなうCO2排出量を50%以上削減します。(※5)※2 「グリーンエネルギー倉庫(Green Energy Logistics Center)」ZEB認証を取得し、再生可能エネルギーを100%供給可能とすることで、利用実態に合わせた施設全体のCO2排出量実質ゼロを目指した環境配慮型施設(商標出願済み)※3 ZEB認証についてZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費するエネルギーをゼロにすることを目指した建物のことで、省エネと創エネによって、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)に基づく評価にて、BEI(基準一次エネルギー消費量に対する設計一次エネルギー消費量の割合)の数値および再生可能エネルギー利用の有無に応じて、「ZEB」「Nearly ZEB」「ZEB Ready」といったランク別に、エネルギー性能に特化した第三者認証が得られます。※4 「グリーン電力提供サービス」当社が保有・賃貸するオフィスビルなどのテナントや共同事業オーナーむけのサービス。当社の様々な電力グリーン化の仕組みを活用し、オフィスビルなどで使用する電力を非化石証書の使用によって実質的に再生可能エネルギーとして提供するものです。※5 各種省エネアイテムによる二酸化炭素排出削減量は以下の通り。 事務所等設備イメージ図2.環境に配慮した様々な取り組み 周辺環境との調和をはかるために、隣接する海老名運動公園との緩衝帯にグリーンインフラ(※6)として雨水貯留池と緑地帯を設けます。・景観に配慮した最大貯水量2,100㎥の雨水貯留池を設置し、敷地内の雨水を一度貯留し、緩やかに外部へ排水します。災害時だけでなく、通常は景観に配慮した水辺空間として整備します。・「海老名の森」として、敷地全体の20%、約10,000㎡を緑地として整備し、約1,500本の高中木、約15,000本の低木類等を植栽します。海老名運動公園との境界には公園側から借景となる桜並木を構築し、地域の景観にも配慮していきます。「MFLP海老名Ⅰ」 のグリーンインフライメージ
※6 グリーンインフラとは自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方で、米国で発案された社会資本整備手法。令和2年3月19日に国土交通省より「グリーンインフラ官民連携プラットフォーム」が設立されるなど、近年は日本国内においてもその概念が導入されつつあります。3.アクセス性に優れた立地 「MFLP海老名Ⅰ」は、圏央道「海老名」ICと隣接しており、首都圏の主要エリアへの抜群のアクセスを誇り、物流施設として優れた立地となっております。さらに、JR相模線・小田急電鉄小田原線「厚木駅」からも徒歩11分と通勤利便性に優れ、人材確保にも有利な立地です。さらに周辺交通の安全性向上や渋滞緩和をはかるために自動車専用の県道に出口を設け、将来のトラックの自動運転や隊列走行にも対応する計画です。4.コンセプト・建築計画(1)デザインの特徴 本施設の外装のデザインは、Organic Flowをコンセプトとし、自然への敬意をこめて有機的なパターンを抽象化したファサードとしております。木調のルーバーを配置し、四季の移ろいや日の光で刻々と表情が変化します。建物東側の事務所棟は緑化バルコニーつきの高天井オフィスが連なり、快適なワークプレイスを提供いたします。(2)グループ保有する森林由来の木材活用 また当社グループは、北海道の道北地方を中心に31市町村にまたがる約5,000haの森林を保有・管理しており、伐採適期を迎えた木材や森のメンテナンスにより生じた間伐材を本物件のエントランスやラウンジの仕上げ材や家具において積極的に使用することで、環境にも配慮したデザインを採用いたします。(3)充実した共用部 コロナウィルス対応として、エントランスに体温測定カメラや消毒液を設置するとともに、セキュリティゲートやエレベーターを非接触型とします。また、施設最上階には相模川越しに丹沢連峰や富士山を一望できるラウンジを配し、施設で働く皆様に快適にお過ごしいただきます。(4)安心・安全な取り組み 環境対策に加え、72時間対応の非常用発電機や、免震装置、洪水時を想定した地盤高さの設定など、BCP機能も充実しており、万が一の時も入居企業様に安心してお使いいただけます。間伐材を活用したラウンジインテリアイメージ
非接触型のセキュリティゲートイメージ
ラウンジからの相模川越しの眺望イメージ
■施設概要名称:三井不動産ロジスティクスパーク海老名I所在:神奈川県海老名市中新田敷地面積:約56,500m2延床面積:約122,200m2規模・構造:6階建て・鉄骨造・免震構造設計者・施工者:日鉄エンジニアリング株式会社着工:2021年5月竣工:2022年9月(予定)【三井不動産の物流施設事業について】当社は、2012年4月に物流施設事業部(現 ロジスティクス本部)を立ち上げ、本格的に物流施設開発に取り組んでおります。現在では、「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)」を旗艦ブランドとして、「MFLP船橋Ⅰ」や「MFLP茨木」など、全国に開発・運営施設33棟を展開しており、今後も積極的に新規展開を図ってまいります。また、「ともに、つなぐ。ともに、うみだす。」を事業ステートメントとして掲げ、入居企業の皆さまの課題解決パートナーとして、多種多様なヒト・モノ・コトをつなげること、既存の枠にとらわれない価値づくりに挑戦してまいります。「MFLP海老名Ⅰ」により、当社のロジスティクス事業として開発・運営する施設は、稼働施設が32物件、開発中施設が国内13物件・海外1物件を合わせて計46物件になります。■三井不動産グループのSDGsへの貢献についてhttps://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/?id=global三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における5つの目標に貢献しています。目標7エネルギーをみんなにそしてクリーンに目標9産業と技術革新の基盤をつくろう目標12 つくる責任つかう責任目標15 陸の豊かさも守ろう目標17 パートナーシップで目標を達成しよう