NASCAR、中止レースの放送枠をプロレーサー参戦のeSportsシリーズで代替へ
アメリカンモータースポーツの代名詞とも言えるストックカーレースのNASCARシリーズとそれを放送するFOX Sportsが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止になったレースをeSportsで埋めるべく準備を急いでいます。これは、NASCARの3つの選手権(Cupシリーズ、Xfinityシリーズ、ガンダーRV&アウトドアーズ・トラックシリーズ)からプロドライバーが招集されるとのことで、デイル・アーンハートJr.、ボビー・ラボンテ、カイル・ブッシュ、デニー・ハムリンらスター選手の参戦が期待されます。このeSports企画に協力するのはレーシングシミュレーターとして高い人気を誇るiRacing。iRacingはオンラインで様々なカテゴリーのレースシリーズを開催するなどeSportsとしての活動が活発で、iRacing Japan League(iRJL)のように日本人ばかりが参戦しているシリーズもあります。NASCARとFOXは、まずは3月22日に「FOX NASCAR iRACING」と題した90分の特番を予定、シミュレーター上に再現されたホームステッド・マイアミスピードウェイでレースを行うとのこと。この番組には解説としてこれまた名ドライバーのジェフ・ゴードン選手が抜擢されました。またこの企画はバーチャルなレースを行うものですが、FOX Sportsエグゼクティブプロデューサーは、開催に当たっては「安全な作業環境を維持するために、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のガイドラインに従っておこなう」と述べています。
先週末にはF1の開幕戦とインディカーの開幕戦という2大人気シリーズが開催直前にキャンセルを発表してファンを失望させた一方で、急遽週末のレースに出場予定だったプロドライバーも参加して行われたeSports大会が、あらゆる種類のeSportsを上回る視聴数を叩き出しました。これにはリアルでもゲームでもマシンの操作方法が基本的に同じで、慣れの差こそあれプロがゲームに参加しやすい点が良い方向に作用したかもしれません。マックス・フェルスタッペン選手やランド・ノリス選手のように、新世代のドライバーのなかには、普段から自宅でオンラインレースを趣味のひとつにしている例もあります。ゲームのジャンルによってはeSportsはまだまだマイナーな競技ですが、先週のF1や今回のNASCARのようにプロ選手も出場する大会が行われれば、一般の視聴者がeSportsの楽しみに触れ、ファンへ拡大にもつながる可能性はありそうです。
新型コロナで中止のF1開幕戦...じゃない「Not the AUS GP」eSports、F1ドライバー迎え急遽開催へF1ドライバー参戦のeSportsレース開催、ファンも流入して配信視聴数うなぎ登り。F1開幕戦中止で
あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいあなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してくださいSource: Fox Sports, NASCAR