初期型“1100カタナ”を激渋カスタムする建築家「これはまだ手放したくないんですよ」
Motorcycle Update▶︎バイクのある人生は素敵だ。お気に入りの一台に跨って、家を出るワクワク感。時を忘れてカスタムに興じる悦び。バイクを楽しむ大人たちをピックアップ!
■中村高淑さん(53歳)
初期型“1100カタナ”を激渋カスタムする建築家「これはまだ...の画像はこちら >>建築家、株式会社 中村高淑建築設計事務所代表取締役。建築誌以外の雑誌でもその作品を何度も取り上げられている。
男の憧れである「ガレージのある家」も得意とし、2016年に建てた自身のオフィス兼自宅はまるでショールームのような出来栄え。www.unit-h.com
■スズキ・GSX1100Sカタナ(1981年モデル)
1980年のケルンショーで初お目見えした「カタナ(KATANA)」は、日本刀をモチーフにハンス・ムートがデザイン。
ショーモデルに小ぶりなフロントスクリーンを加え、マフラー2本出しと機能面での小変更を施しただけの状態で市販化されるや、一気に世界中にファンが生まれる。
国内版の750は、当時の規制のためアップハンドルにスクリーンなしで販売され、そのスタイリングに不満をもったユーザーは1100S用に交換。
違法改造として当時の警察から取り締まりを受けたことを当時のカタナ乗りは「刀狩り」と呼んだ。
「オーリンズのリアユニットは、本当はもう少し安いモデルのほうがスプリングの色が格好良いんだよね」と、性能のみを追求してカスタムしているのではない。とはいえ、すべてのパーツに“イイモノ”が選ばれている。■乗り始めた理由は「なんとなく」
まるでショールームのようなガレージに納められた1981年式、初期型のスズキ・GSX1100Sカタナ。一見するとノーマルに見えるが、目を凝らして見ると各所にカスタムの跡が見える。
【次のページ】「大学に進学してすぐに中型免許を取ったんです。特にバイクに思い入れがある...