白菜が高い!1玉900円も…スーパー悲鳴
葉物野菜を中心に野菜が高値となっています。特に価格が高騰しているのが白菜です。産地で何が起きているのでしょうか?都内の中華料理店。たっぷりの白菜と豚肉をあわせ具だくさんに仕上げていたのは、看板メニューの「五目焼きそば」です。しかし今、この焼きそばに欠かせない白菜がピンチに…。揚子江菜館・沈松偉さん「今年はもう異常で何割ではなく簡単に倍でっていう値段です。1玉800~900円ぐらい」問題はその値段だけではなく…。揚子江菜館・沈松偉さん「値段以上にもの(白菜)が、なかなかないのもつらいところなんですよ」1日に8玉ほどの白菜を使うというこちらの店。普段仕入れている長野県産や群馬県産だけでは個数の確保が難しいため、特別に北海道産も使っているといいます。 ◇◇◇このピンチは、スーパーも同じです。スーパーイズミ・五味衛代表取締役「10ケース買おうと思っても数が少なくて、1ケースか2ケースしか買えないような状態ですよね。もう想像していなかった金額で、ここまで高くなるとは思っていませんでした」こちらでも品薄状態が続き、1玉あたりの値段はおよそ800円に。これでもほぼ原価で販売しているといいますが、手に取る人の姿は見られませんでした。お客さん「白菜高くなっている…半額以下じゃないかしら、ちょっと前までは」「買えないですね。ほかのスーパーで高かったので、ここに来たんですけど、ここでも高くて色々迷っているところです」「鍋といえば白菜、鍋はおあずけですよね。やっぱりね」 ◇◇◇寒くなるこれからの季節、あったかい鍋などにもますます欠かせなくなる白菜。農林水産省が発表した調査によりますと、白菜は特に9月に入ってから価格が上昇。平年のおよそ2.2倍になっています。一体何が起きているのでしょうか?この時期の主な産地、長野県。白菜農家が見せてくれたのは、葉にたくさんの穴があいてしまった白菜。そのワケは?長野県川上村の農家・由井祥平さん「ここからだんだん(葉が)閉じていく前に、外の葉っぱが全部ひょうで穴だらけになって」先週、大気の状態が不安定となり、降ったひょうが出荷間際の白菜にあたってしまったといいます。由井祥平さん「8月に雨がいっぱい降って、そのときにもう全面的に病気にかかっちゃったりして、捨てる白菜がめちゃくちゃ多くて」8月の長雨で多くの白菜が病気になるなどし、こちらの農家では例年のおよそ半分しか出荷できていないといいます。由井祥平さん「ものがいつもの半分になっちゃっているので、今年は例年に比べて値段が高いです」出荷できる白菜が少ないため、生産者によると今後も高値は続く見込みだということです。