ウクライナ侵攻でカニがピンチ!? さらに価格高騰の恐れも 福岡のカニ料理店「値上げしたくないが…」
器いっぱいに盛られた「カニ」。
福岡県那珂川市にあるカニ料理専門店です。
◆記者「こちらはカニ&肉しゃぶ食べ放題のコースです。ズワイガニがたっぷりと盛られています」
人気を集めているのは、カニしゃぶの食べ放題です。
カニの身を出汁にくぐらせて…
◆来店客「おいしいです」「身がぎっしり詰まっているので、食べ応えがあります」「私めっちゃカニが好きで、でもあんまり食べられないから、今日は1週間前から楽しみにしてきました」
店では、カニと肉の食べ放題とソフトドリンク飲み放題のコースを4200円で提供しています。
そんな日本人が大好きなカニですが、今、大きなピンチに見舞われています。
◆仕入れ業者 三木翼さん「(これどこ産のカニ?)ロシアですね。(仕入れ状況いかがですか?)今めちゃくちゃ悪いですよ、カニは。(品薄な状態?)品薄っていうか値段がかなり高くなっていますね」
店で仕入れるカニのほとんどが「ロシア産」です。
2021年9月は1キロ1800円でしたが、現在は3000円近くまで高騰しているんです。
◆博多びっくりかにや 石川喜一代表「1トン買ったらいくらになる?」◆業者「(1キロ)2200円だったら値上げしなくて良い?」◆博多びっくりかにや 石川喜一代表「それくらいだったら値上げしなくて良いと思うんだけどな。うん、ギリね、それでも全然利益ないけど」
カニを巡っては近年、海外での漁獲量が減る一方、中国などで需要が高まっていて、日本に回ってくる量が少なくなっているといいます。
そんな中、今回のウクライナ侵攻に伴う経済制裁でロシアからの輸入が長期にわたって止まり、価格がさらに高騰することが懸念されています。
◆博多びっくりかにや 石川喜一代表「カニなくなったら、形態を変えないといけないし。(メニューの値上げは考える?)ちょっとは考えているんですけどね、なるべくは上げたくないからですね」
店では、カニの在庫は確保しているため「当面の影響は限定的」としていますが、ウクライナ情勢の混迷が長引けば今後、値上げも考えざるを得ないと話します。
◆博多びっくりかにや 石川喜一代表「10分の1、それ以下かもしれない、(コロナ前に比べて)売上げが。もうギリギリですね、食べ放題だから余計、食べられたらもうスレスレ。赤字になるか」