SDGs達成に向け仮想通貨マイニング取締か、〝負け犬コイン〟がブームなど——中国ブロックチェーン界週間振り返り(5月11日〜5月18日)
四川省の当局は、中央政府が設定した持続可能性目標(SDGs)を達成するため、仮想通貨マイニング活動にさらなる圧力をかける可能性がある。Losercoin と名付けられた新しいトークンは、個人投資家の「いつも取り残されている」という気持ちを利用したものだ。大連市はデジタル人民元の B2B の応用例を推進、また、香港はデジタル人民元を使った越境取引を検討している。
失敗を自分のものにしようとする新しい仮想通貨が、中国で盛り上がっている。Losercoin は、分散型取引所 LoserSwap のネイティブトークンで、ウェブサイトによると、仮想通貨取引で大金を失った中国の地方出身の、「貧しい男2人」と自称するチームが始めたプロジェクトだ。
創設者らは、負け犬の気分になっている中国の投資家たちの豊かな血脈を利用したようで、風説の流布やプール持ち逃げ詐欺で投資家らを利用するつもりはないと約束している。
Losercoin のファンサイトでは、「自分が負け犬かどうかを知る方法」というタイトルの投稿に、「LOWB のような安いものや無料のものが好き」「いつも自分が溶け込めていないように感じ、みんなが儲けているときにいつも損をしている」(CoinDesk による翻訳)などと書かれている。LOWB は Losercoin のティッカーコードだ。
「Losercoin」「LOWB」といったハッシュタグは、中国のソーシャルメディア「Weibo(微博)」で、本稿執筆時点で1,700万回閲覧されており、5月11日頃にピークを迎えている。(CoinDesk)
しかし、敗者復活戦の勝利は短いものだった。CoinMarketCap のデータによると、Weibo でこれらのハッシュタグがトレンドになったとき、コインの価格は上昇したが、その後は発売時の価格を下回っている。
For once, we all need to win.#losercoin $LOWB https://t.co/tPiMgvom9V
— Losercoin (@loser_coin) May 17, 2021
仮想通貨取引所 Huobi(火幣) の親会社である Huobi Global(火幣集団) は、1億米ドルのベンチャーキャピタルファンドをローンチした。ブロックチェーンスタートアップ、特に DeFi(分散型金融)や NFT(非代替性トークン)の分野に投資する。(Decrypt)
Tencent(騰訊)の研究所による WeChat(微信)の記事が、ビットコインなどの仮想通貨を中国の外貨準備に含めることを検討するよう当局に呼びかけたと、中国のブロックチェーン界の大物 Colin Wu 氏が報じた。この研究所は24時間以内にこの記事を削除したと、Wu は Twitter に書いている。(Wu Blockchain)
【via TechNode】 @technodechina
【原文】
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