【40代からの口腔悩みに医師が回答】「生理的口臭」「病的口臭」「一時的口臭」の違いとは?
長引くマスク生活で気になってくるのが口臭の悩み…
マスク生活で急増しているのが口臭の悩み。そして、一言で口臭といっても「生理的口臭」「病的口臭」「一時的口臭」に分けられ、原因によって解消方法は変わる。気になるときの自分でのチェック法、そして解決するにはどうしたらよいのだろうか?長引くマスク生活で気になる口臭の悩みに、歯科医師の若林健史さんに答えてもらった。Q. 口臭の原因は何?A. 口の中の細菌誰にでもあるのが、にんにくを食べたあとなどに起こる『一時的な口臭』。これは時間が経てば自然に解消する。気になるのは、日常的に他人を不快にさせる口臭だ。「その原因の約90%は口腔内の細菌です。この菌が食べカスの中のタンパク質やアミノ酸を分解して、揮発性の硫黄化合物を発生させるのです。代表的なのが朝起きたときなど、唾液量が減ったときに強くなる『生理的口臭』。このにおいの多くは舌の表面についた舌苔(ぜったい)によるものです。また、歯周病などがある場合も、独特なにおいが発生します。これを『病的口臭』といいます」(若林先生)Q. 口臭は自分でチェックできますか?A. コップに息を吐いて嗅いでみよう「においのないコップ(ポリ袋でもOK)に息を吐き入れ、そのコップの口を手のひらでふたをします。そして、2~3回鼻で深呼吸をしてからにおいを嗅ぎます。または、使用後のデンタルフロスや歯間ブラシのにおいを確認する方法も簡単です」Q. 口臭を解消する方法は?A. 舌のケアを行うと、かなり減る「唾液が減ると細菌が増えて、口臭が増すので、まずは唾液の分泌を促します。また、においの元になりがちな舌の掃除も習慣に。病的口臭は原因となる病気を治療することが必須になります」話を聞いたのは若林健史さん歯科医師、歯周病専門医。若林歯科医院院長、オーラルケアクリニック青山理事長。日本歯周病学会理事イラスト/寺田久美 構成・原文/山村浩子