Engadget Logo エンガジェット日本版 東証システム障害の原因、自動バックアップ切替が「オフ」に(更新)
東証および富士通は、10月1日に発生した、東京証券取引所が終日売買停止となった障害の原因を発表しました。
発表によると、富士通が納入した株式売買システム「arrowhead」に採用していた他社製(OEM)ストレージで、自動でバックアップのストレージに切り替わるフェイルセーフが「オフ」になっていました。
なお、本来は「オフ」の状態でも、故障が発生すれば必ず自動でバックアップに切り替わる仕様で、ストレージメーカーのマニュアルにも同様の記載がありました。
しかし、同ストレージはOS更新で仕様が変わり、故障が発生しても、同機能が「オン」でなければ、バックアップへ自動で切り替わらなくなっていました。しかし、ストレージメーカーはこの変更をマニュアルに反映せず、また富士通側も仕様変更を発見できなかったため、自動バックアップ切替が「オフ」の状態のまま運用されていました。
富士通は再発防止策として、製品仕様とマニュアル記載の一致、および仕様追加・使用変更の通知徹底等を含め、OEMベンダーとの連携を強化するとしています。
富士通側の発表は下記の通りです。
Source:東京証券取引所、富士通
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(更新)記事中の「自動バックアップ」の表記について、「自動バックアップ切替」に改めました。また、仕様変更についてOEMベンダーがマニュアルに反映させなかったことを追記しました。また、再発防止策について追記しました。
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