期待! Fitbitソフトウェアにいびき検出機能を発見
いびきって怖いから。
スマートウォッチ業界の中でも早くから睡眠トラッキングを行なっているFitbit。ネタ元9to5googleの報道によれば、さらに睡眠トラッキングの道を極め、いびき感知機能に取り組んでいるようです。
Fitbit 3.42のアップデートの中に、9to5Googleがいびき&物音の感知機能を発見。機能が使えるのはマイク内蔵のVersa 2、Versa 3、Sense。機能をオンにすると、睡眠時にユーザーが立てる音、横で眠る人(パートナー)の物音、周辺環境音をモニタリングができるようになります。聴こえてくる音からFitbitのアルゴリズムが基本レベルよりも大きな音を探知し、いびき(または他の何かの音)をモニタリングするという仕組み。
モニタリング結果は、睡眠時間中のいびき時間パーセンテージと音レベルで表示。たとえば、ユーザー(またはパートナー)のいびきをかいている時間が睡眠時間中の10%程度ならば、音レベルは「無し〜マイルド」のレベルに。睡眠時間中の10%〜40%は「標準」、40%を超えると「多い」と判断するようです。
ソフトウェアアップデートで発見はされたものの、現段階ではFitbitアプリに機能表示はなし。発見者の9to5Googleも設定はできたものの、テストするほど使える状態にはなかったとのこと。本リリースがいつなのか、そもそも本リリースされるのかも不明です。
いびき検出機能にフルアクセスできるようになってテストしてみないとなんとも言えませんが、気になるのはどこまで「ユーザーのいびき」を感知できるのかということ。ユーザーのいびきとパートナーのいびきを聴き分けることはできるのか? 周辺音がうるさい場合(たとえばリラックスBGMやホワイトノイズスピーカーを利用しているなど)、その中からいびきの音をいびきとして拾うことはできるのか? Premiumユーザーのみの機能なのか? 今はまだわからないことだらけ。ただ、バッテリーは結構食うようで、就寝時にバッテリー残量が40%以上ないとうまく機能が使えないようです。
いびき検出以外に、新機能として眠り動物診断的機能「Your sleep animal」も。どうやらユーザーの眠りパターンをいろいろな動物分けしてプロフィールにするようですね。ネタ元の9to5Googleにスクリーンショットが掲載されていますが、詳細はわからないながらも動物キャラが寝てるのかわいい。
Fitbitはバッテリー持ちがいいのも相まって、睡眠トラッカーとしてかなり優秀&人気です。眠りの深さ別の睡眠時間や、統計的に似たタイプの人との比較、動脈血酸素飽和度など、素晴らしい特徴が多くあります。一方、睡眠トラッキングは、今や他社フィットネス端末(Garmin、Polar、Amazfit)、AppleやSamsung、Google(Google Fit)端末でも当たり前となりつつある機能。加えてOura RingやWhoopなど、眠り・リカバリに重きをおいた専用ヘルス端末まででてきており、業界をリードしてきたFitbitの今後に期待はしつつも楽観的ではいられないのも事実。
Fitbitによるいびき検出機能は、実は昨年1月にVersa 2のみの期間限定ベータアプリとして出たことがありました(当時、マイク内蔵だったのはVersa 2のみ)。Fitbitは2017年にSpO2センサ(パルスオキシメータ)を導入して以来、睡眠時無呼吸症候群の検知が長年の目標(FDA承認希望)となっており、今回のいびき感知もその中のひとつという可能性もあります。
Source: 9to5Google