防水とFeliCaに対応、小型のフラグシップスマホ「Zenfone 8」が登場 約8万円から
ASUS JAPANが8月18日、SIMロックフリーの新型スマートフォン「Zenfone 8(ZS590KS)」を発表。8月20日に発売する。カラーはムーンライトホワイト、オブシディアンブラック、ホライゾンシルバーの3色で展開する。OSはAndroid 11をプリインストールしている。価格(税込み)はメインメモリ/ストレージの構成ごとに異なり、16GB/256GBが10万8800円、8GB/256GBが9万2800円、8GB/128GBが7万9800円。
「Zenfone 8」のムーンライトホワイトオブシディアンブラックホライゾンシルバーZenfone 8は、幅68.5mm、高さ148mmのボディーに5.9型ディスプレイを搭載したコンパクトなスマートフォン。片手に収まるサイズ感を目指し、幅77.2mm、高さ165mmだった先代の「ZenFone 7」と比べて大幅な小型化を果たしている。背面には3Dカーブをかけた形状としており、片手での持ちやすさにもこだわった。カメラはZenFone 6/7で採用したフリップ式ではないが、インカメラの周囲をパンチホールとすることで、約90%の画面占有率を実現している。
片手に収まるサイズ感を実現しているZenFone 7とのサイズ比較ZenFone 7と同じく、基板を2層構造にしたことに加え、インターポーザと呼ばれる中継基板を用いることで、ZenFone 7から基板サイズを62%ダウンでき、本体の小型化に貢献した。
基板の構造を工夫することで、ZenFone 7からサイズダウンを実現した小型ながらスペックも妥協しておらず、フラグシップと呼ぶにふさわしい仕上がりだ。グローバルモデルと同様にIP68の防水・防塵(じん)に対応する他、ZenFoneシリーズとしては初めておサイフケータイ(FeliCa)にも対応した。ASUSによると、Zenfone 8のターゲットは「荷物を小さくまとめたいミニマリスト」「コンパクトなモデルでも高いスペックを要求する人」に据えている。FeliCaについてはSIMフリー市場でのユーザーのニーズに応えつつ、価格やサイズ感のバランスも見て搭載を決めたという。
おサイフケータイに対応しており、モバイルPASMOやiDなどおなじみのサービスを利用できるIP68の防水・防塵をサポートするディスプレイはフルHD+(1080×2400ピクセル)の有機ELを採用しており、リフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは240Hzを実現する。強化ガラスとしてCorning Gorilla Glass Victusを採用しており、最大2mからの落下耐久性と最大2倍のスクラッチ耐性を持つ。指紋センサーをディスプレイに内蔵しており、5本指を登録して解除することも可能だ。また、暗い場所でフリッカー(ちらつき現象)を抑え、眼精疲労を軽減する「DC調光」にも対応している。
プロセッサはSnapdragon 888を採用。バッテリー容量は4000mAh。急速充電のQuick Charge 4.0やUSB Power Delivery 3.0に対応しており、最大30Wのアダプターを用いれば、25分で60%まで充電できる。
アウトカメラは2眼構成となっており、6400万画素の広角カメラと1200万画素の超広角カメラを搭載する。夜景モードにも対応している他、超広角カメラでは4cmまでの接写も行える。書類を撮影した後、ゆがみを補正してPDFに変換できる「ドキュメントモード」も利用できる。サインをした書類をスキャンして送付するといったビジネスシーンで活用できる。インカメラは1200万画素でオートフォーカスにも対応している。
アウトカメラのスペック上部と下部にはデュアルステレオスピーカーを搭載している。ZenFone 7では省かれた3.5mmイヤフォンジャックが復活したこともトピックだ。本体の奥行きは約8.9mm、重量は約169g。microSDスロットは備えていない。物理SIMを2枚利用できるデュアルSIMをサポートしているが、SIMカードを2枚挿入して、5G回線を同時に使用することはできない。
デュアルステレオスピーカーや3.5mmイヤフォンジャックを搭載左側面と右側面上部にイヤフォンジャック、下部にUSB Type-CコネクターやSIMスロットを備えている対応バンドは5Gがn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n28、n38、n77、n78、4GがB1、B2、B3、B4、B5、B7、B8、B12、B17、B18、B19、B20、B26、B28、B34、B38、B39、B40、B41、B42。ドコモ、KDDI、ソフトバンクのネットワークに対応しており、楽天モバイルはIoT(接続テスト)を実施している最中で、Zenfone 8発売までにはアップデートにより対応する予定とのこと。