ソフトバンクGのクラウレ副社長退社、コンブ氏がSBGI責任者
(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは28日、マルセロ・クラウレ副社長兼最高執行責任者(COO)(51)が退社したと発表した。
発表資料によると、クラウレ氏はソフトバンクGに9年間在籍。退社理由については明らかにしていないが、ブルームバーグは28日、クラウレ氏が自身の報酬や権限を巡って創業者の孫社長と衝突し、退社の準備をしていると報じていた。
ソフトバンクGのクラウレCOOは今後数週間に退社計画-関係者
クラウレ氏の退社に伴い、海外事業を統括するソフトバンク・グループ・インターナショナル(SBGI)の新たな最高経営責任者(CEO)にミッシェル・コンブ氏が就任するとも発表。同社の運営や投資ポートフォリオの管理を行う。コンブ氏は2020年4月にSBGIのプレジデントに就いていた。
クラウレ氏はボリビアから米国に移住し、1997年に米国でブライトスターを創業。同社を世界的な携帯電話端末の流通会社に成長させ、ソフトバンクGに売却した。その後は半導体設計の英アームや投資会社の米フォートレス・インベストメント・グループ、携帯電話会社のTモバイルUSの経営に関与し、中南米ファンドの責任者を務めた。シェアオフィスのウィーワークの経営再建も主導した。
クラウレ氏の2020年度の報酬は約18億円と、孫社長の1億円やビジョン・ファンド事業を統括するラジーブ・ミスラ副社長の約9億円を上回ったものの、19年度の約21億円からは減少した。