物価上昇待ったなし!生活費で何の価格が上昇しているのか、下落しているのか
岸田新政権になり、賃上げの議論が盛んにおこなわれています。長らく横ばいであった賃金に対して、「賃上げは当然だ!」という方も多いのではないでしょうか。【図表】消費者物価指数の推移また、多くの人が、コロナ禍で生活の中で目に付く特定の物価がじりじりと上がっているのを感じている方も多いかと思います。そうした中、賃上げしてほしいという方が多いということもあるかと思います。今回は、2022年1月21日に開示された総務省「消費者物価指数」の「全国 2021年(令和3年)12月分及び2021年(令和3年)平均」から、どのようなものの値段が上昇しているのか、また下落しているのかについて見ていきましょう。
電気代とガソリン代が大きく上昇、通信費は下落
総合指数の10大費目、中分類の中で前年同月比に寄与した主な内訳は以下の通りです。上昇品目:前年同月比(寄与度) ・たまねぎ:59.8%(0.05) ・まぐろ:16.4%(0.04) ・りんご:29.5%(0.05) ・調理カレー:13.2%(0.02) ・牛肉(輸入品):11.1%(0.03) ・せんべい:6.7%(0.01) ・火災・地震保険料:15.8%(0.11) ・電気代:13.4%(0.43) ・都市ガス代:13.7%(0.12) ・灯油:36.0%(0.13) ・ガソリン:22.4%(0.40) ・宿泊料:44.0%(0.29)寄与度を考えると、電気代、ガス代、またガソリン代などが大きく上昇しています。このあたりは、私たちの生活に直結する内容が多いことからほとんどの方が実感されているのではないでしょうか。また、今後のウクライナ情勢なども考えると、エネルギー価格のさらなる値上がりの可能性もあるといえます。また、最近は天災などが多いことから、保険料も上昇傾向です。下落品目:前年同月比(寄与度) ・通信料(携帯電話):▲53.6%(▲1.48)生活費における固定費ともいうべき通信料ですが、こちらは値下がりということで唯一の希望の光とも言えます。格安SIMなどの登場で、価格競争がさらに展開されるのを期待する消費者も多いのではないでしょうか。