サンコー、USB充電式の乾電池を徹底調査!! 低負荷・高付加時の電圧・電流を調べてみたぞ
充電式の電池と言えば「エネループ」に代表されるニッケル水素電池が有名。また一般的な電池の形をしていないものの、バッテリバックとして有名なのが、リチウムイオン電池だ。カメラやスマホ、モバイルバッテリや電気自動車など色々な機器に使われている。
サンコーから発売された電池は、一般的な電池の形の中に収めたリチウムイオン電池だ。例えるなら、1.5V出力の単三形の乾電池型のモバイルバッテリ。ちょっと小さめのリチウムイオン電池と充電回路、電圧調整回路が入った、電池型モバイルバッテリというわけだ。
だから充電するには、USB ACアダプタやモバイルバッテリを、電池本体についているUSBコネクタに接続する。この電池をニッケル水素電池などの充電器にセットするのは、絶対に禁止! また電気エネルギーの量は乾電池よりやや少なめ。以下は、筆者が独自に測定した、おおまかな容量だ。
ニッケル水素電池として有名な「エネループ」今回の実験で乾電池の代表としたのは「EVOLTA NEOシリーズ」のアルカリ電池電池にあるコネクタにUSBケーブルを差し込むだけで充電開始。充電中は赤いランプが点灯するなお「実測容量」は、後述する高負荷と低負荷で利用したときの実験結果の平均値を取っている。乾電池には表示容量が記されていないため実測容量だけとなっているが、ニッケル水素電池とUSB電池は表示されている容量と実測容量の2つを記載した。多少の誤差はあるものの、いずれも表示容量に「偽りなし」という結果だ。
次の左のグラフは、実績容量をグラフにまとめたもの。006P形のUSB電池は無理に1.5Vの電池を四角い電池の中に納めているので、容量に無理がある感じだ。しかしほかの乾電池は、軒並み容量が多いのが分かる。
さらにリチウムイオン電池の特徴は軽さ。重さを量ったところ、右のグラフのようになった。
各種電池の容量を実際に計測してみた各種電池の重量を実際に計測したのがこちら携帯する電子機器用の電池として、軽いUSB電池は非常に有利。とくに単三形電池4本を入れるストロボは、乾電池を入れると約100gなのに対して、USB電池だと約71g。その差およそ30gもある。ストロボ自体の重さもあり、カメラの上に載せて重心が高くなることを考えれば、30gの差は機動力を左右するだろう。