「この戦争は成功しない」と確信させられたアフガン人の言葉
大義なき戦争 アフガン侵攻から20年
「米史上最長の戦争」とは何だったのか。米中枢同時テロから20年。テロ組織壊滅と民主化を目指した米国の長年の取り組みは、完全に破綻した。帰還兵、遺族の証言から意義を問う。
国際連載金子 渡
拡大大義なき戦争 アフガン侵攻から20年
拡大アフガンで両足を失ったダン・バーシンスキーさん。現在はソフトウエア販売会社で働く=16日午後、米ジョージア州アトランタ
大義なき戦争 アフガン侵攻から20年㊥
2001年9月の米中枢同時テロが起きたとき、米南部ジョージア州に住むダン・バーシンスキー(37)は陸軍士官学校の受験を控えていた。軍がすぐに戦争に踏み切ることは予想でき、卒業するまでには終わっているだろうと思っていた。自分がアフガニスタンに行くとは想像もしていなかった。
09年7月、彼は35人の部下を率いる小隊長として南部カンダハルに派遣された。イスラム主義組織タリバンのかつての本拠地で「スズメバチの巣の中に入っていくような心境だった」。
主な任務はパトロールを行い、現地の情報を入手すること。任務を開始してすぐに即席爆破装置(IED)と呼ばれる手製爆弾に襲われた。既に戦争開始から8年が経過していたが、部隊には金属探知機すら配備されていなかった。そして悲劇が起きた。...
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