アップルが「iPhone 13」発表、カメラ性能を上げ映画並みの動画も
米Apple(アップル)は2021年9月14日(米国時間)、オンラインで新製品の発表イベントを開き、「iPhone 13」などの新製品を一挙発表した。iPhone 13は日本を含む世界各国で9月17日に予約注文を開始し、9月24日に発売する。
アップルがiPhone 13などの新製品を発表(出所:米Apple、以下同じ)[画像のクリックで拡大表示]発表した新製品は、イベントでの登場順に「iPad」、「iPad mini」の新モデル、「Apple Watch Series 7」、「iPhone 13/iPhone 13 mini」、「iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max」。
iPhone 13はノッチが小型化、バッテリー駆動も伸長
iPhone 13シリーズとしては、6.1型のiPhone 13と5.4型のiPhone 13 miniの2モデルを発表した。フラットな本体形状は前モデルのiPhone 12シリーズを踏襲しつつ、画面上部の切り欠き(ノッチ)は幅が狭くなった。
iPhone 13とiPhone 13 mini[画像のクリックで拡大表示]リアカメラは2つのレンズを斜めに配置し、センサーシフト方式の光学式手ぶれ補正に対応した。大型化したセンサーで前モデルより光を47%多く取り込み、低照度下での画質が向上した。「シネマティックモード」では映画のような動画を撮れるという。
ナイトモードでの撮影例[画像のクリックで拡大表示]シネマティックモード。ある被写体から別の被写体へ自動的に切り替える[画像のクリックで拡大表示]プロセッサーは最新の「A15 Bionic」を搭載。2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成し、5ナノメートル技術を採用した。電力効率が良くなり、バッテリー駆動時間は前モデルと比べてiPhone 13が2.5時間、iPhone 13 miniは1.5時間長くなったとしている。
5Gの対応バンドも拡大し、60の国や地域で200を超えるキャリアに対応する。国内の通信事業者としてはソフトバンク、au、NTTドコモ、楽天モバイルを挙げた。
ストレージは128GB、256GB、512GBの3モデル構成。64GBはなくなり、新たに512GBが加わった。本体カラーはピンク、ブルー、ミッドナイト、スターライト、 (PRODUCT)REDの5色展開となる。
iPhone 13 Proシリーズは、6.1型のiPhone 13 Proと6.7型のiPhone 13 Pro Maxの2モデル。iPhone 12 ProとPro Maxでは望遠カメラの焦点距離などに違いがあったが、今回はどちらも光学3倍相当の焦点距離77mmとなっている。超広角レンズは最短2cmのマクロ撮影に対応した。
iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Max[画像のクリックで拡大表示]プロセッサーにはiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicを搭載する。GPUのコア数はiPhone 13シリーズの4コアに対し、iPhone 13 Proシリーズは5コアとなっており、高いグラフィック性能で動画撮影やゲームなどを楽しめる。画面は最大120Hzのリフレッシュレートに対応。ストレージは新たに1TBの選択肢が加わった。新色のシエラブルーを含む4色を展開する。
iPhone 13シリーズ、iPhone 13 Proシリーズはいずれも外形寸法の縦横は同じだが、厚みが0.25mm増している。重量はすべてのモデルで増加した。
OSにはiOS 15を搭載する。日本での価格はiPhone 13 miniが税込み8万6800円から、iPhone 13が同9万8800円から。iPhone 13 Proが同12万2800円から、iPhone 13 Pro Maxが同13万4800円から。米国での価格は据え置いたが、日本での価格はやや上がっている。
9月17日より予約を受け付け、9月24日に発売する。決算発表で予告していた半導体不足の影響について発表会中では特に言及しなかった。
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