「COCOA」Android版アップデート。接触通知機能の不具合を改善
厚生労働省は2月18日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のiOS/Android版をVer.1.2.2に更新したと発表。Android版で、陽性者との接触があっても通知が正常に行われない不具合などを改善した。1.2.1以前のバージョンを使っているユーザーに、速やかにアップデートを行うよう呼びかけている。
いずれもCOCOAの利用開始後しばらく経った後に、同アプリが初期化される(利用規約等への同意画面が再度表示される、又は継続使用日数が0日に戻る)不具合を改善(iOS版は既報の通り)。
Android版は、陽性者との接触について通知を受け取れなかった問題などの解消を図っている。アップデート内容は以下の通り。
Android版
iOS/Androidデバイスで動作検証を実施
厚生労働省はCOCOAのVer.1.2.2について、さまざまなOS・機種を組み合わせ、計36ケースの動作検証を実施。1メートルの距離で20分間近接させ、一方の端末から同アプリに陽性者としての登録を行い、テスト環境を経由してもう一方の端末において接触が検知・通知されることを確認した。また、1メートルを大きく超える距離や15分に満たない接触については、通知されないことを確認したとのこと。
ただし、Android端末で同アプリに陽性となった旨の登録を行った場合、iOS 13.5を搭載した端末では、陽性者との接触があっても通知を受け取れない事例があるという。厚労省は、iOS 14では通知を受け取ることができることが確認できているため、OSを最新版にアップデートした上で同アプリを利用するよう呼びかけている。
Android版「COCOA」、手動で定期的に再起動を
Android版については、陽性者との接触の正確な通知を受け取れるよう、定期的にアプリを再起動することを推奨。アマビエのイラストと「STOP感染拡大」の文字の画面が表示されることで、接触に関する情報を各端末にダウンロードし、各端末内の記録と照合・通知を行う仕様になっているためで、速やかに通知を受け取るための目安は「1日に1回程度」だという。
アプリを立ち上げて、アマビエのイラストと「STOP感染拡大」の文字の画面が出ずにすぐホーム画面が表示された場合は、アプリをいったん終了してから再度立ち上げる必要があるとのこと。
同省は、Android端末13台/13ケースを用いて36時間後の状態を確認した限定的な検証の結果、アプリがバックグラウンドで強制終了されてしまうことにより、Googleが提供する接触通知機能の処理が実行されないケース、あるいはバックグラウンドで起動している状態であっても処理を定期的に実行していないケースが7ケース見つかったと説明。Googleの協力を得て改善策の調査を進めているが、当面は上記の対応が必要とのことだ。