日本ハム・新庄監督 使用済みグラブ付ド派手衣装に込めた2つの意味とは
グラブが縫い込まれた派手な服装でポーズを決める新庄ビッグボス(撮影・西岡正)
日本ハム監督の新庄剛志ビッグボス(50)が30日、ど派手にキャンプ地の沖縄入りした。羽田空港ではカジュアルな出で立ち。オーラも消して一般客にはほぼ気付かれなかったが、那覇空港到着後にまさかのお色直し。デザイナー鶴田能史氏による赤、金、黒地に本物の使用済みグラブを縫い付けたロングコート、シューズを着用して到着ロビーに現れた。就任初のキャンプに向けて「1年間のトライアウトのスタートという意味で楽しみ」とサングラス越しに目を輝かせた。【写真】スゲー!新庄監督のド派手コート 細部まで凝りまくり ほぼ一番最初に飛行機を降りたビッグボス。到着ロビーに現れたのは最も遅かった。報道陣70人、ファン50人が半円状になって待ち構える中、カラフルなコート姿で登場。立ち止まってポーズ。満面に笑みを浮かべた。 構想1カ月。この日のために用意したコートだった。カラフルな生地のあちこちに縫い付けたものは本物の廃グラブ。「『グローブで1つのコートを作ってもらえない?』とお願いしたら、捨てるというグラブをしっかり掃除して縫ってもらってできあがった」と解説した。 衣装には2つの意味が込められた。現役時代、1つのグラブを使い続けてきたビッグボス。「このグラブが寿命来たらプロ野球生活はもう終わりだというくらいの気持ちで、命の次に大事なものだった」という道具を大切にする思い。さらに「捨てられそうなグラブでも一つの作品ができる。ファイターズの作品を、このキャンプで一つのものに作り上げていきたい」という思いも込めた。 初めて監督として迎えるキャンプ。「1年間のトライアウトのスタートという意味」と思い描く。「来年に向けて、こいつはいけるというものを僕は作り上げていける自信がある」。先を見据えたチーム作り。その第一歩という位置づけだ。 今回沖縄に持ち込んだ衣装は「14、5着」と明かす。「練習終わってハイ、インタビューじゃなくて、リラックスしてシャワーを浴びて整えて、衣装を見せるのもプロフェッショナル」。常識破りの新常識が“新庄式”。注目のキャンプがいよいよ始まる。 【新庄ビッグボス過去のキャンプ入りファッション】 ◆2004年 真っ黒に日焼けした足に黒のビーチサンダル。サングラスに胸が大きく開いた紺のサマーセーター、チノパン。海水浴に行くかのような装いだった。 ◆05年 黒の上下ジャージー姿。ブランド「バレンザ・ポー」の「VS STYLE」、帽子のテンガロンハットは専門店「CA4LA」の特注品。いずれも当時、海外セレブの間で流行中のファッションだった。 ◆06年 ユニホーム姿。金髪、サングラスにスナイパー風の革手袋。足元はレーサー仕様の黒ブーツ。右手に提げた金属バットで高らかに本塁打予告のポーズ。その後、おもちゃの携帯電話で話しながら「セレブレンタカー社」で借りた高級外車に乗車。 ◆21年 日本ハム監督となり、11月7日に秋季キャンプ視察のため沖縄入り。トップス、ジーンズ、眼鏡やマスクに至るまで黒を基調とした、シックな大人コーデで登場。
最終更新:デイリースポーツ