ドコモの5Gがついにスタート、その速度を体験してみた
5Gの電波浴びてきました
今回、筆者が訪れたのは、東京スカイツリーだ。その理由は後述するが、スカイツリーの中でも、1階にあるソラマチひろばで計測した。アンテナの場所は、ソラマチひろばの横に立つ建物の3階付近にあり、ちょうどひろばに向かって平らな板がいくつか並んでいる。
その場所で5Gのアンテナピクトを確認した上で、スピードテストを実施。アンテナが見える場所であれば300Mbps台(300~390Mbps程度)を記録した。
下り最大3.4Gbps(6月以降は4.1Gbps)とされるスペックからすると、ちょっと物足りない。ただし4G LTEに切り替えてから測定したところ100Mbps前後だったことを考えると単純に「(開始当初の)5Gは3倍速い」という結果だ。屋内であればもう少しスピードは期待できそう。たとえば先日の5G発表会会場でのスピードテストでは、5Gは1.4Gbpsを超える速度を記録した。これを屋外でも体験できるようになるのか、楽しみにしたい。
ドコモの発表会場におけるスピードテスト。5Gは1.4Gbps、LTEは134Mbpsだった5Gエリアでのスピードテスト結果5Gエリア内でも場所によっては200Mbps台になった。これはアンテナのある場所のすぐ下、つまりアンテナへの見通しが悪い場所や、アンテナとの間に何らかの障害物があるような場所での計測だ。
速度がグッと落ち込む場所もソラマチひろばには、巨大なオブジェも設置されているが、アンテナと筆者の間にその巨大オブジェがある状況で計測すると、5Gながらさらに速度は落ち込み、57.9Mbpsという結果になった。
また、同じスカイツリーでも、4階にあるスカイアリーナでは今回、うまく5Gへ接続することができなかった。
東京スカイツリーという東京を代表する観光名所とはいえ、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている状況や、平日昼であることを考えると、その瞬間、筆者以外の5Gユーザーは限りなく少ない状況だっただろうが、あくまでサービス開始当日のもの。ユーザーが増えてくれば、あるいは設備が増えて使える場所が広がってくればどんどん変化していくだろう。
現時点では「サービスエリア」とされる場所であっても、まだまだかなり範囲が限られそう。東京以外の地域ではどの程度使えるかわからないが、当面は「サービスエリア」とされていても、現地では本当に狭いスポットのような形になるのかもしれない。