就活生WEBテスト AI試験官が不正検知 新しい採用試験スタイル
WEB方式の採用試験で、AI(人工知能)試験官が、なりすましなどの不正をチェックする。
まもなく始まる就職活動。多くの企業で適性検査が行われるが、WEB方式を取り入れる企業が増えている。
試験会場まで出向く必要がなく、海外や地方にいる学生が選考に参加しやすいといったメリットがある一方で...。
ヒューマネージ・寺澤みのりさん「コロナ禍のオンライン受験になると、一度も会っていないなかで内定が出てしまう、本人に会っていないというところで、正しく受験ができているのかが見られないということも起きている」
不正が疑われても、確認が難しい場合が多くあった。
そこで導入されたのが、WEBカメラが撮影した映像を解析する「AI試験官」。
およそ2年間かけて、膨大な数の不正行為を学ばせた。
例えば、試験中に携帯を見る、受験者を入れ替えるなどといった不審な行為を行った場合、受験者の目線や手の動きなどから、AIが異常を検知して企業側に通知する。
AI試験官が見守るこのテスト、これまで数万人が受験しているという。
ヒューマネージ・寺澤みのりさん「実際の企業からは、受験中の応募者の状況がわかる、真面目に受けてもらえていることで安心するという言葉を聞いていて、(不正の)抑止にもつながっていることが感じられる。何よりも応募者にとって、真面目に受けている学生が損するのはおかしいし、おそらく5年後には、Webテストには必ずAI試験官がつくようになると思う」