東芝、オンライン本人確認向けサービスを提供開始 独自の顔認識AI技術を活用
東芝デジタルソリューションズ株式会社は11月30日、金融機関の口座開設や電子決済サービスなどで必要となる本人確認書類OCR(※)「本人確認書類読み取りサービス・本人確認書類読み取りソフトウェア」のラインアップを強化し、新たに「顔認証サービス」と「本人確認書類厚み判定サービス」の提供を開始したと発表した。
関連記事:東芝、AIなど拠点に340億円投資は始まりに過ぎない(※)本人確認書類OCR:運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、保険証、パスポートといった本人確認書類に記載された名前、住所、番号などの券面情報を読取るサービス。クラウドサービス、オンプレミスとしての利用が可能
今回提供を開始する「顔認証サービス」と「本人確認書類厚み判定サービス」は、本人確認書類OCRと組み合せて利用でき、従来から対応していた金融機関の口座開設のほか、各種決済サービスやフリマアプリなどさまざまなeKYC(electronic Know Your Customer、オンライン本人確認)で利用できる。
「顔認証サービス」は、東芝独自の顔認識AI技術をベースに、まばたき・めつぶり検出などオンライン本人確認で必要となる機能を付加している。3つのベンチマークカテゴリで、世界トップレベル、日本企業でトップの順位を獲得しており、なりすまし検出など、オンライン本人確認で求められる高精度な顔認識を実現する。
スマートフォンで撮影した顔写真と券面顔写真が同一人物かどうかを判定する
「本人確認書類厚み判定サービス」は、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード)を斜めから撮影することで、写真の手前側に写るカードの厚みが適性かどうかをチェックし、本人確認書類が偽造されたものかを判定する。
赤い実線部分の厚みをチェックする
今後同社は、「顔認証サービス」と「本人確認書類厚み判定サービス」を本人確認書類OCRとあわせて、さまざまなオンライン本人確認業務に利用できるよう展開するとしている。
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