デジタルミラーとキャンピングカーを展示、なぜ? セルスター工業…東京オートサロン2022
(写真:レスポンス)
ドライブレコーダー、デジタルインナーミラー 、レーダー探知機、レーザー受信機などを自社工場で一貫生産するセルスター工業。関連画像を見る「この東京オートサロン2022開催にあわせてキャンピングカーも購入し、今回の展示に踏み切った」というだけあって、ある意味、セルスターのイメージを変える流行り&おしゃれな展開に。なぜキャンピングカーをブースに持ち込んででも展示したかは後半に記すとして、まずは人気が上がっているデジタルインナーミラーの最新モデルについて。装着したまま車検にも対応、デジタルインナーミラー「DM-10」ドライブレコーダー機能付きデジタルインナーミラー「DM-10」は、「フルハイビジョン録画」「地上デジタルTVと電波干渉しにくい」「後方の見えづらい場所もはっきり見える」「別売りフロントカメラGDO-38を組めば前方も録画できる」などで人気。この別体カメラが非常に有効で、ほとんどのモデルがミラー本体にカメラが内蔵されていて、カメラの画角調整範囲が広くなく、昨今の安全支援技術に使われるレーダーやカメラを避けきれずに映り込んでしまう場合もある。それを回避して小型に設計されたカメラを設置できるのでドライブレコーダーとしての機能も十二分に発揮できるのだ。もう一つの利点としてこのデジタルインナーミラーは純正ミラーに被せて取り付けるのだが、他製品に多いゴムバンドでの固定では無く、アジャスターでの固定なので車検にも対応している。これは長年レーダー探知機のミラーモデルを製作してきたノウハウから来るものだ。そして今回、さらに流通業界向けの“神対応”として、品番を分けた点もポイント。「DM-10」を名乗るモデルは専門店モデルで、32GB microSDが付属する。いっぽうの「CS-1000SM」は指定店モデルで、こちらはGPSを搭載し、64GB microSDが付属する。録画機能で特長は、モニターに表示されていないモニターの外側部分も広く録画されている点。再生時には全体の映像を表示してくれる。またバックモード表示では、ボタン長押しで視野角の下部を表示してくれて、縁石などとの衝突を回避できる。デジタルインナーミラーを装着したいけれど、カメラ位置の問題で諦めていたユーザーにとって新たな選択肢が示されていた。車中泊・キャンプ・災害時に活躍、セルスターの新ラインナップにも注目!そしてトヨタ『ハイエース』ベースのキャンピングカーといっしょに展示されていたセルスター工業最新商品が、ジャンプスターターやポータブル電源など。その中で注目のキーワードとなっていたのが『リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』だ。このリン酸鉄リチウムイオンバッテリーにセルスターがこだわった理由として、広く使われているリチウムイオンバッテリーと比べて熱安定性が高いことと、稀にニュースとなるバッテリーの爆発事故が非常に起こりにくいので安全性も格段に上がる。そして無使用時の放電率はリチウムイオンバッテリーと比べて1/10以下なので電力の保管という観点でも優れている。正弦波インバーター「SI1500/12V」は、車載用バッテリーの直流電源をAC100Vに変換するDC/ACインバーターの正弦波モデル。炊飯器や電気ポット、電磁調理器、電気毛布、電子レンジ、充電器などを安心して使うためには、この正弦波インバーターがマストということで、車中泊やキャンピングカー車内の家電品を扱うさいに注目を集めるアイテムで、実際にデモカーの電源はこのSI1500/12Vで作動させていた。また、ポータブル電源「PDL-300」も参考出品。外に持ち出せるマルチ出力搭載の大容量ポータブル電源で、天板部分に非接触充電器(ワイヤレス給電機能)がついているのもポイント。この「PDL-300」の最大の特徴が、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(307Wh/24000mAhクラス)を採用している点。出力電源はAC100Vのほか、DC12V、USBSVなどを備え、バッテリーの無駄な消費をおさえるスリープ機能もつき、災害時の頼れる一台としても活躍してくれるはず。さらに、モバイルバッテリーやワイヤレススピーカーとしても使えるリン酸鉄リチウムイオンジャンプスターター「LJP-9600」は、バッテリーあがり時のエンジン始動用電源として備えておきながら、ハンズフリー電話やスマホなどの充電器にもなることから、今後カーアクセサリーとして注目を集めるに違いない。
レスポンス 大野雅人