Saleforce、Slack買収:Slackの油断(3/4)
(前回からのつづき)Slackはその認知度の高さがあるにもかかわらず、資金力また他プロダクトとの拡張性に長けるMicrosoft Teamsと比較すると多くの不利な状況にあると言われてきた。Microsoftはエンタープライズ向けコミュニケーションツールTeamsを2016年に立ち上げ以降、Slackとライバル関係を築いてきた。
SlackはNewYorkTimesの全面広告で、チームコミュニケーション分野で必要な要素をMicrosoftに伝える形で掲載するなどしていた。しかし両社の関係は悪化し続け、Butterfield氏はMicrosoftがTeamsをOffice製品としてバンドルしている点を非難している。また、TeamsのDAUがSlackを上回っているかのような見せ方を続けており、誤解を招いていると主張していた。
実際、Butterfield氏はTeamsとSlackは本質的には競合でないとの考えを示していた。TeamsはZoomなどのように、主要な用途として音声通話やビデオ通話が利用されており、「MicrosoftはTeamsをSlackの競合と位置付けることで利益を得ている」と主張している。しかし、COVID-19パンデミック以降、Teamsはリモートワークにおけるコラボレーションツールとして、特にビデオ通話分野において大きく前進した1年となった。
CCS InsightのAngela Ashenden氏は「Slackは市場において多くの差別化ポイントを持っているのは確かですが、パンデミック以降、Microsoftの猛追により競争が激化しているのも確かだ」と述べている。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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