一人暮らしの費用をシミュレーション! 家賃の目安や初期費用の平均額、節約のコツも解説
一人暮らしの家賃の目安はどのくらい?
賃貸物件に住む場合、一般的に家賃は収入の25%程度に収めると無理なく支払えるとされています。年収200万円であれば25%は50万円なので、家賃は4万1,600円程度までが無理のないラインとなります。国税庁の「民間給与実態統計調査(平成30年分)」によると、給与所得者の平均年収は441万円とされています。この収入の25%程度が家賃と考えると、約8万円を家賃にあててもよさそうです。
では、実際には収入に対してどのくらいの金額を家賃にあてているのでしょうか。2018年にLIFULL HOME’Sが首都圏、京阪神の賃貸物件で一人暮らし、または二人暮らしをしている人を対象に行った調査の結果が以下です。
年収 | 家賃の平均額 |
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200万円未満 | 5万3,000円(32.0%) |
200万円以上300万円未満 | 6万円(28.8%) |
300万円以上400万円未満 | 6万8,000円(23.3%) |
400万円以上500万円未満 | 7万3,000円(19.6%) |
500万円以上600万円未満 | 8万円(17.4%) |
600万円以上 | 8万8,000円(12.5%) |
296人が回答した家賃から平均額を出し、収入別にまとめています。()内は、年収のうち家賃が占めている割合です。
参照:「【収入別】家賃は収入の何パーセントまで? 1人暮らしの実態調査」(LIFULL HOME’S調べ)
この調査結果を見ると、年収が低いほど収入に占める家賃の割合が高くなり、年収300万円くらいを境目に目安とされている年収の25%を下回るようになります。
一人暮らしにぴったりな賃貸特集家賃相場を調べる一人暮らしの生活費はどのくらいかかる?
総務省の「家計調査 家計収支編・単身世帯」のデータによれば、単身世帯の生活費として1ヶ月にかかる費用の平均額(2020年7〜9月期)は、項目別に以下のようになっています。
食費 | 3万8,041円 |
光熱・水道代 | 9,844円 |
家具・家事用品費 | 5,632円 |
被服および履物費 | 4,277円 |
交通・通信費 | 1万7,897円 |
保健医療費 | 6,960円 |
教養・娯楽費 | 1万5,458円 |
交際費 | 1万1,116円 |
その他 | 2万7,245円 |
合計 | 13万6,470円 |
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こちらはあくまで平均額なので、実際は年齢・収入・生活する地域などによっても異なります。平均額を目安としながらも、自分の収入や状況によって、節約できる項目・お金をかけるべき項目を考えましょう。
家賃・賃料6万円以下の快適賃貸特集一人暮らしを始める際の初期費用はどのくらいかかる?
初めて一人暮らしを始めるときには、敷金・礼金といった賃貸借契約に必要な費用のほか、引越し費用や家具・家電の購入費用がかかります。
敷金、礼金、仲介手数料、日割り家賃・前家賃、火災保険料、鍵の交換代などが含まれます。物件によっては敷金・礼金がかからないところもありますし、別途保証会社の利用料などが発生することもあるので金額に幅がありますが、だいたい家賃の5〜6ヶ月分が相場です。家賃6万円の物件であれば、30〜36万円程度はみておきましょう。
時期や荷物の量、距離などによって差がありますが、単身者向けの引越しパックを利用すれば数万円程度で済むケースもあります。
こちらも機能やグレードなどによって差が大きいですが、一から新しいものをそろえる場合は20万円程度かかると考えておきましょう。
以上のことを踏まえると、家賃6万円の物件で一人暮らしを始める場合、契約にかかる初期費用が36万円程度かかるのに加えて、数万円程度の引越し費用、家具・家電購入のための20万円を合わせて、60〜70万円はかかると考えられます。
敷金礼金0(ゼロ・なし)の賃貸特集一人暮らしで一ヶ月にかかるお金をシミュレーション!
国税庁の「民間給与実態統計調査(平成30年分)」によると、初めて一人暮らしをする人が多い20代前半の平均月収は約22万3,000円です。これはあくまでも税金や各種保険料などを差し引く前の額面給与で、この75〜85%が実際に受け取れる給与(手取り)です。つまり、20代前半の人の手取り月収の平均は17〜19万円程度と計算できます。
家賃は収入の25%程度に抑えるのが目安です。ですから、月収22万3,000円の人であれば、家賃は5万5,000円程度に収めるといいでしょう。この数字を基に月収22万3,000円、手取り18万円の人の生活費をシミュレーションしてみると、だいたい以下のようになります。生活費は、総務省の「家計調査 家計収支編・単身世帯」より平均額を出しています。
家賃 | 5万5,000円 |
食費 | 3万8,000円 |
光熱費・水道代 | 1万円 |
家具・家事用品費 | 5,000円 |
被服および履物費 | 5,000円 |
交通・通信費 | 1万8,000円 |
保健医療費 | 7,000円 |
教養・娯楽費 | 1万5,000円 |
交際費 | 1万1,000円 |
合計 | 16万4,000円 |
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手取りが18万円とすると、1万6,000円程度は手元に残るので、貯蓄やその他の出費に回すことができます。
家賃・賃料5万円以下の賃貸特集一人暮らしの生活費を抑えるためのポイントは?
手取り18万円くらいであれば計画的にやりくりすれば、貯金する資金なども捻出できるでしょう。しかし、もっと収入が少ない場合やお金をしっかりためたいという場合は、以下のようなポイントを押さえ、節約を心がけましょう。
ポイント
また、家計簿をつけたり、買い物したときのレシートを取っておいたりして、自分が何にどのくらいお金を使っているのかを把握することが大切です。そのうえで何の出費が減らせそうかを検討しましょう。
一人暮らしの費用を抑えるための部屋選びのコツは?
一人暮らしで節約をするなら、部屋選びも重要です。毎月の家賃がなるべく安い物件を選ぶことはもちろん、部屋の間取りや設備、環境によって生活にかかる支出が変わってきます。以下のようなポイントを押さえて部屋を選びましょう。
ポイント
また、敷金・礼金がゼロの部屋や、フリーレント(家賃無料)期間がある物件なら、初期費用をぐっと抑えられます。家具や家電にお金をかけたい、できるだけ節約したい、という場合にはぜひこうした部屋も検討してみましょう。
敷金礼金0(ゼロ・なし)の賃貸特集フリーレント賃貸特集家賃・賃料6万円以下の快適賃貸特集まとめ
一人暮らしを始めるときは、月々の生活費がどのくらいかかるかシミュレーションしたうえで無理なくやりくりできるように資金計画を立てましょう。また、家賃や生活費をできるだけ抑えるためには、部屋の選び方も重要です。