次世代型車いすで旅、気軽に 山新観光、来月から個人向け貸し出し
「歩かなくていい旅」のパートナーとして山新観光が個人向け貸し出しを始めるウィル。手元のレバーで操作できる=山形市・山形メディアタワー
「歩かなくていい旅」を気軽に―。山新観光(山形市、国井富彦社長)は4月から、旅先で長い距離を歩くのが難しい人も楽に移動できる次世代型電動車いす「WHILL(ウィル)」の個人向け貸し出しを始める。これに合わせ、山形空港発着の航空券と宿泊費込みで名古屋1泊2日1万6500円から、札幌同1万7200円からの格安プランを用意。ウィルを2日間2700円の特別価格で貸し出す。 ウィルは手元のスティックで簡単に動かすことができ、手を離すと自動ブレーキが作動する。家庭用コンセントから5時間充電で20キロ走行可能。小回りも利き折りたためる。同社は本年度から団体旅行でウィルを活用しているが、より利用しやすいよう個人向け貸し出しを始める。通常1日2千円、1カ月1万6千円だが、格安プラン利用者には2日間2700円、3日間3700円の特別価格を設定した。 格安プランは昨年11月発表の企画に続く第2弾で、4、5月の期間限定。フジドリームエアラインズ(FDA)定期便を使い平日は宿泊費込み(2人1部屋)で名古屋1泊1万6500円、2泊2万2400円。札幌1泊1万7200円、2泊2万2700円。土日祝日は1000~1700円プラスで、シングルは追加料金が必要。出発日は名古屋行きが4月2日から12日間、札幌行きは3日から19日間設定している。購入は山新観光のホームページからのみ。
ウィルの貸し出しは電話予約で、出発日に山形空港1階ロビーで受け取り、帰りに同所で返却する。申し込みは営業部023(622)8321。