通信インフラの世界にやってきたオープン化ってどういうもの? KDDIが参加する「TIP」の仕組みと今後の展開を聞く
2月26日、KDDIは「Telecom Infra Project(TIP)のさらなる発展に向け協力する」と発表した。
「あのTIPか!」と膝を打った方は、弊誌読者の中でも相当業界通だ。おそらく多くの方にとってはどういう意義を持つのか、ちょっと想像しづらい発表のはず。そこで、今回本誌では、KDDIの中の人に「これっていったい、どういう意味なんですか?」と話を伺うことに。
取材に応じてくださった林氏(左)、小西氏(中央)、渡辺氏(右)の3人と、リモートワークでの取材対応となった熊木氏応対してくださったうちのひとり、KDDI技術統括本部 モバイル技術本部副本部長の小西聡氏は、そんな問いかけに「いわば通信インフラにおけるオープンソース的な取り組みなんですよ」と語る。
ということは、誰かが作ったモノを自由に使える、ということなんだろうか。どうやら通信業界で、新しい取り組みが進んでいる様子だ。
この記事では、小西氏のほか、標準化推進室 標準開発グループリーダーの渡辺伸吾氏、IPネットワーク部副部長の熊木健二氏、KDDI総合研究所 アーキテクチャグループリーダーの林通秋氏に、TIPのこと、TIPを通じた携帯電話業界の今後、KDDIの目指す先を聞いてみたので、ご紹介しよう。